江戸時代のいろいろな職業2 - 回収業者

江戸時代のいろいろな職業2 - 回収業者

江戸時代には修理業者とともにたくさんの回収業者もいました。

 

こんなものまで回収して売っていた?!驚きのリサイクル

 

蝋燭の流れ買い - ろうそくを燃やしたときに溶け出したろうを買い取って、ろうそくを再生する職人。

 

箒買い - 箒の売買。使い古しの箒を買い取って、箒のシュロの部分を縄にしたり、タワシに作り直していました。

 

木っ端売り - 廃材や木の端切れを拾って燃料として売る。

 

紙くず買い - 現在のちり紙交換業者です。商家などに出入りし、紙を回収し、古紙と紙くずに分けて、紙をこし返す業者に売って紙を再生していました。再生紙は値段が安かったので落し紙(トイレットペーパー)として利用されました。

 

紙くず拾い - こちらは誰かから買うのではなくて、街中で紙くずを拾って古紙問屋に売る人たちのことです。

 

灰買い - 灰は肥料、洗剤、しみ抜き、洗剤、シャンプーとして需要が多くあり、灰を買って必要なところに売る灰買い業者がいました。

 

下肥買い - 排泄物を買い取る業者。江戸近郊の農家が排泄物を回収し、野菜などと交換。排泄物は貴重な有機肥料として使われました。まさに究極のリサイクルです。また道端に落ちている馬糞を農家に売る「馬糞拾い」もいました。

 

取っけえべえ - 「取っけえべえ、取っけえべえ」と歌いながら歩く行商人で、子どもたちに古釘など金属を集めさせて、飴などと交換していました。

 

すき髪買い - 女性が髪を解くときに出る髪の毛を買い集めて、「かもじ」という足し毛、添え毛(現在で言うエクステンション)にしていました。

 

献残屋(けんざんや) - 不要な贈答品を買い取り、包装などを変えて再生して新たな贈答品として売っていました。贈答品の多い武家のためのリサイクル業者だったわけです。

 

マッチ売り - 正確には「マッチ売り」ではなく「付け木売り」と呼ばれていました。木の端を薄く削って硫黄を塗って現在のマッチのようなものを作っていました。

 

ゼロエミッションの先駆け

 

江戸時代当時は日本に産業革命の波は押し寄せておらず、「工業」といったものもありませんでした。

 

その中で限りある資源を有効に徹底的に活用していた江戸時代の人たちには頭の下がる思いです。

 

現在ではスマホやタブレットから回収されるレアメタルは宝の山、と言われています。

 

「ゼロ・エミッション」という言葉もあります。

 

リサイクルを徹底することにより、最終的に廃棄物をゼロにしようとする考え方ですが、江戸時代はそのさきがけ、と言えるかもしれませんね。

 

さらに修理業者、回収業者の中には実入りの良い他の業者に「転職」したということもあったかもしれません。

 

 

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転職業界の歴史1(江戸時代)