転職業界の歴史3(高度成長期以降)

転職業界の歴史3(高度成長期以降)

明治維新以降の転職についてはどうでしょうか。

 

終身雇用が一般人にも浸透していった

 

ウィキペディアの「転職」を見ていると、このように書かれていました。

 

「雇用形態は、明治時代は引き抜き等により職人の転職が活発であったが、大正時代頃から終身雇用が一般的となっていた企業・職種もある。

 

終身雇用は第二次世界大戦後の日本企業の特徴のひとつと言われるが、中小企業においては必ずしも終身雇用が定着していたわけではなく、特に若年層においては転職は一般的に行われていた。

 

中堅クラスの規模の企業においても医療、出版、ホテル、外食産業などに従事する専門職労働者は現在に至るまで転職率が高い。

 

その後、バブル崩壊以降は、大企業においても終身雇用を厳格にとりつづけることは止め、状況に応じて従業員をそれなりの数、解雇する企業が増えたため、(労働者全体に占める割合は少ないものの)、転職は増加傾向にある。

 

なお現在の日本においては、正規雇用労働者の平均の勤続年数は20年に満たず、終身雇用と言えるような実態は従業員1000人以上の大企業の男性社員に限られており、その労働人口に占める比率は8.8%にすぎない。」

 

仕事が選べる大都市では転職も多かった

 

明治時代は産業の発展が進み、工業化も始まりましたので多くの人材が求められました。

 

大都市に働きに出る人たちも増えました。

 

一般庶民の生活は楽ではなかったため、少しでも割の良い仕事を得ようと、転職をする人たちも多かったようです。

 

印刷、広告業の発展もあり、求人広告が街のあちこちで見られるようになりました。

 

一般的に新卒採用は企業側から学校側を通して行っていたようです。

 

親とは異なる職業を選ぶ人が増えた

 

近代化が進み、親の職業とは異なる職業を選ぶ人も増えました。

 

先のウィキペディアで「大正時代頃から終身雇用が一般的となっていた企業・職種もある。」とありますが、終身雇用を一般的に行っていたのは大企業、財閥であり、中小企業では終身雇用ではなく転職を繰り返すスタイルも定着していました。

 

太平洋戦争中は兵役による男性の人手不足のため、女性が男性の仕事を担うことが多くありました。

 

戦後の混乱期でも少しでもわりに良い仕事を見つけようと、転職は当たり前でした。

 

生活を立てるため切羽詰まった転職も多かったのです。

 

年功序列というサラリーマンスタイルの確立

 

そうして高度成長期に入り、日本の企業は終身雇用、年功序列というスタイルが確立しました。

 

しかしこの終身雇用は経済が右肩上がりだった高度成長期に実現できたものであり、日本の発展を支えてきたいわゆる団塊の世代が享受してきたものです。

 

日本の歴史の中で終身雇用が確立されていた時代はこの高度成長期だけ、といっても過言ではありません。

 

高度成長期以外の日本では、人々が生計を立てるために転職をし、逞しく生きてきたことがわかります。

 

 

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