江戸時代のいろいろな職業1 - 修理業者

江戸時代のいろいろな職業1 - 修理業者

江戸時代にはどんな職業があったのでしょうか?

 

単に興味をそそる昔のトリビア話ではなくて、現代の私たちにも考えさせることがあると思いましたのであえてご紹介してみたいと思います。

 

大都市なのにニッチな職業がいっぱい

 

まず江戸時代の職業から分かることは、ニッチな業種(隙間産業)が多くあり、感じられるのは生活する人たちの逞しさです。

 

また江戸時代は大量生産、大量消費、大量廃棄の現代の私たちからは考えもつかないほどのエコロジー&リサイクル社会でした。

 

江戸時代の江戸には地方から流れて行き着いた人々が溢れていました。

 

武家も大名の参勤交代の関係で各藩の藩邸があり、藩邸を中心に藩士たちの暮らしがあり、奉公人を雇い、幕府直属の旗本御家人も多数いました。

 

一般の人々を含め、人口は100万人に達し世界一の大都市でした。

 

職種が細かく分かれていた

 

そんな江戸の町にはさまざまな職業が溢れていました。

 

特に注目に値するのが先程述べたエコロジー&リサイクル社会を担う様々な業者たちです。

 

例えば、茶碗や皿が割れてしまったときに接着剤や焼き直しで瀬戸物焼き接ぎの職人がいました。

 

接着剤には白玉粉が使われていたとか。

 

一家に欠かせない家財道具であった鍋や釜ですが、穴が空いたり壊れたりしても鋳掛屋(いかけや)という人たちが修理してくれました。

 

鋳掛屋さんは昭和30年台までいたそうです。

 

ほかにもこんなリサイクル修理屋さんたちがいました。

 

  • ゲタ歯入れ - 下駄、雪駄の歯を交換する修理職人。下駄、雪駄、草履で業者が異なっていたとも言われます。
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  • 提灯の張替えをする職人、さらに提灯に屋号を入れる有料サービスもあり
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  • 羅宇屋(らうや) - キセルの修理職人。キセルの中にたまったヤニを取り除き、部品を交換する
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  • 傘の修理職人
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  • ろうそくを燃やしたときに溶け出したろうを買い取って、ろうそくを再生する職人
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  • 箍屋(たがや) - 「箍(たが)が外れる」という慣用句がありますが、「箍(たが)が外れる」と樽や桶が使い物にならなくなります。桶や樽を締め付ける箍を修理する職人がいました。
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  • 刃物研ぎ - 現在でも存在する職業ですね。さらに「鏡研ぎ」と言って、当時の鏡は水銀メッキで反射面を作っており、時が経つうちに曇ってしまいましたので、メッキをし直す職人が必要でした。
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  • 臼の目立て - 小麦粉などを挽く石臼の目を直す職人さんです。
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  • 算盤直し - そろばんの修理職人
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  • 錠前直し - 壊れた錠前を修理する職人

 

こうした職人さんたちは、道具箱を持って道で声を上げながら近くにいることを知らせていました。

 

衣服がとても高価だったために

 

安価に衣服を買える現代とは異なり、江戸時代、衣服は大変高価なものでした。

 

盗賊が「身ぐるみ剥がして持っていく」という表現を聞かれたことがあると思いますが、それほど貴重なものだったことがわかります。

 

ですからお金持ちでない限り新品を買うことはできませんでした。

 

1ミリたりとも無駄にしない

 

ですから「古着屋」が大変人気がありました。

 

古着屋には服だけではなくて布切れも売っていました。

 

古着屋で買ったものをボロボロになるまで着て、さらに子供服に仕立て直し、おむつや雑巾に再利用し、最後は燃やして灰にして灰買取屋に売っていました。

 

まさに1ミリも無駄にしないのが江戸時代の人々の生き方でした。

 

現代でも「もったいない運動」などが盛んですが、江戸時代のエコロジー&リサイクルに見習う点も多いかと思います。

 

 

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